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風見鶏の寝言023

買換賛否」


は買ったら、3年で買い換える。

これは、バブル前の高度成長期から、バブル全盛期頃までまことしやかに吹聴されていた話である。

近年の20年近い不況の中、を不要と考え、そもそも免許を取りさえしない者が増えている状況下ならば、一見、まだ乗れるのに勿体ないとか無駄金とか思う人が多いはずだが、実は現在でもディーラーは同じように3年買換説を推している。

では、どんな説得を行っているのか。
ちょうど都合よく、その理屈を文面化して送付してきたディーラーがあったので、その文面を素材に検討してみたい。

car-life.jpg
画像

要するに、定期メンテと車検の費用の累積費用は、3年毎にを買い換えした場合と9年経っても50万程度しか変わらないのであって、その差は月々5000円程度の違いでしかないから、どうせ払うならおニューのに乗り換えませんかという趣旨であろう。

この説明と、アップした図で問題なく納得した者はどれだけいるだろうか?

これを検証してみたい。

第一に、図の下段はメンテ費用0円としているが、3年で乗換ということは、各乗換の間で少なくとも1度は車検の時期が来るはずであるから、否応なく車検費用が加算されるはずである。上段の図から平均的な車検費用が15~25万円程度とするならば、下段でも車検三回分約60万円は加算しなければ嘘である。

第二に、下段の下取り価格は新車購入額の約半分240万円としているが、これは新車、しかも購入した年に発表したばかりの新車の場合を想定している図である。よって、新車であっても発売されてから年月が経過しているならば、下取り価格はもっとずっと安くなるのが目に見えている。善意的に解して200万円と想定するならば、下段ではさらに各買換時に40万円ずつ加算される。よって、120万円である。

第三に、上段は文書の別箇所において、年間5000km前後走行する人を想定しているとの記述があった。この数値は、それが日本で車を持つ者の平均的な走行距離であると暗に思い込ませる虞があるが、国交省の統計資料によれば自家用車の平均走行距離は10575km(平成16年統計資料・現在最新)、二輪車は3002kmらしく、なぜいずれの平均値とも異なる5000kmを想定しているのか疑問がある。もし平均年間走行距離が現在(平成25年)も同じであるならば、仮に5000kmの者ならば図のような費用となるのが事実だとしても、圧倒的多数の者はこれより多く走行する分車の耐久消費が加速しメンテ費用も要することになるはずであるから、上段・下段共に、この数値がそのままあてはまる者はほとんどいないことになる。
国交省資料はこちら

第四に、下段は購入代金を現金即金払いした場合の価格であろう。ということは、ローンを組んで購入するならば、これよりも更に利息分の費用が加算されることになる。年利3%だとしても、約20万円は加算されることになる。

さて、以上の突っ込みを総括すると、いくらになるか。

上段は、ローン利息20万円と、走行距離が増える分のメンテ費用の加算分のみであるから、700万円くらいになるだろうか。

下段は、車検費用20万円+下取り漏れ購入価格120万円+ローン利息20万円+走行距離が増える分のメンテ費用加算分(上段の1/3くらいとする)により、156万円ほど増加して、863万円程度になる。

図に付されていた説明と同様に換算すると、163万円分の差は、月々に直すと、約15000円の差程度である。
しかし、別の言い方をすれば、今目の前に163万円分の札束を積まれ、それを貰って9年同じ車を大事にするか、163万円を貰わずに3年で車を買い換えるかと言われれば、どっちを取るかということである。

さて、このとき果たして、買換説が妥当と言えるか。
それとも、一見したときの皆の、勿体ないとか無駄金とか思った直感が正しいか。


今のドライバー、今後のドライバーはいずれと思うのだろうか。
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