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風見鶏の寝言029

「12世紀の革命


革命」という言葉は、"revolution"であるから、そもそも「回転」の意を含む、ということは、だいたいどの中高でも世界史の先生が説明することであろう。

ただ、厳密な意味で「如何なる政治的変化があれば革命に該当するか」は、歴史学者の間でも未だ統一されていないらしい。

確立した定義がないなら、折角なので、ここでは原語"revolution"に忠実に支配者と服従者の関係が「回転」することに拘って考えてみたい。



さて、そう考えると日本では革命はあったのか、あったならいつだったのか。

真っ先に思い浮かぶ候補は、明治維新であろう

幕府は転覆され、薩長率いる明治政府が新たな国造りを指揮して、四民平等とされた……と教科書で習うはずである。

ただ、よく考えてみると、色々突っ込みどころがある。


1、「幕府は転覆され」

この手の表現は、どんな王朝・政権についても使うことができる言葉である

つまり、市民社会になった現代でも、「○○政権の転覆を狙う××党」という表現はありえる

すると、これは必ずしも政治体制的な回転を示すのではなく、単にそれまでの政権の終了・交替を意味するに過ぎないとも考えられる。

事実、日本史を習った人は、「五榜の掲示で、人々はそれまでと大して変わっていないことを知り、ひどく落胆した」のような記述を読んだことがないだろうか。まさに、国の上部がすげ変わっただけという印象だったことを物語っていよう。

2、「四民平等」

この点は、いかにも現代的市民社会の実現という感じが漂っている。

だが、現代でも我が国は市民とは別格扱いされている天皇が存続しているし、他の国でも、市民革命後に王・女王・皇太子が存続している国は存在している。また、先進国の中ではイギリスは未だ議会の一方を「貴族院」と呼んでおり、形骸化しているとはいえ、そこには世襲貴族・代表貴族・法律貴族と呼ばれる者が合計1100人も存在している

すると、市民の位分けが消滅することは、「民主主義社会」の要請ではあっても、「革命=回転」の必要条件ではないこととなる。つまり、「回転」は、位分けの上下が入れ替わればよいのであって、位分けごと消滅することまでは求めていないのであろう。

すると、明治維新は、「回転」として捉える革命には該当していないことになってしまった。


次の候補は何があるだろうか?

知っての通り、鎌倉幕府・室町幕府・信長・秀吉・江戸幕府の流れは、いずれも大雑把に言えば力の強かった者が、征夷大将軍の位をかわりばんこに受け継いだに過ぎず、政治体制は根本的には武士の農民支配として不変である。

すると、候補はもうないだろうか?



私は思いつきとして、摂関家から武士が政権を奪取した時点を挙げたい。

これは、フランス革命やピューリタン革命・名誉革命ほど、急速な体制変動は生じなかったが、それまで圧倒的に上部支配層だった貴族から、農民よりもいい加減な位置づけだった単なる下層階級たるボディーガード「さぶらい」が支配層の地位を奪取したようにみえないか。

その奪取は、初めは摂関家の真似をしたに過ぎなかった(平清盛政権)が、鎌倉幕府になればさぶらうだけだった層が、さぶらわれる側だった貴族を超え、明確に上下の回転が生じていると言えよう

ここでも天皇家はそのまま維持されたが、上述のように特に異例とも言えなかろう。

すると、革命を「回転」の点にのみ注目して整理すると、日本は世界で初めてなんと12世紀に既に革命を成し遂げていたことになる(笑)


以上は、ただの思いつきであり、受験生はこれを日本史や世界史の試験で書いても点はもらえないことはくれぐれも注意して欲しい
ただ、もし誰か歴史学者で似たような視点の論文を書いてる者がいれば、是非とも読んでみたいものである(笑)
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コメント一覧

#13
こんにちは。「キラキラ星」の苺パフェです。

歴史って奥深いですよね。
私は、日本史も世界史も、学校で頑張りましたが、
結局、忘れてしまったので意味がなかったです。
なので、改めて勉強させられました。

乱文失礼しました。
#14 Re: タイトルなし
ご覧下さりありがとうございます

意味なくはないですよ~私も相当忘れましたww
一度通しで学んだことに意味があるんですよ♪

誰でも段々と細部は忘れていきますが、全体的な流れは理解できるでしょうし、少なくとも歴史がらみの話も拒絶反応はなくなるでしょう?

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