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風見鶏の寝言087

「ヒト社会に潜む収斂進化2」



゚・*:.。..。.:*・゜前回のあらすじ。. .。.:*・゜゚・*


生物学上、違う生物が、同じような生態的地位を獲得した結果、近似した外見的特徴を持つように進化することを、収斂進化と呼ぶ。

だが、進化・発展の道筋が、同じような結果に収斂するという現象は、何も生物の外見的特徴には限らない

社会の中のシステムや制度にも見受けられるようである。


前回はこちら

゚・*:.。..。.:*・゜。. .。.:*・゜゚・*゚・*:.。..。.:*・゜。. .。.:*・゜゚・*



このように、収斂現象を、生物に限らない一般的現象の発展過程における現象と見ることで、何が言えるか。

前回の例でいえば、

収斂進化の結果、牛と馬は、似た様な足や蹄の構造を持つに至った。

しかし、類似しているからといって、一方はいなくていいとは思われていない

牛と馬は、足の構造が似ているといっても、その他に異なる点はたくさんある

どちらもそれぞれ種としての個性がある

また別の例でいえば、

ワインと日本酒はアルコール飲料として似た様なものとなった。

しかし、ワインか日本酒のどちらか一方だけが存在していればいいと思う人は少ないのではないか

アルコールを含む飲み物である点は似た様なものであっても、味や香りはだいぶ違う。

それぞれがそれぞれの特徴を持ち、どちらも捨てがたいと思う人は多いだろう。


すると、収斂進化の結果として、同じような特徴を持つ2つ以上のものが現在において併存する場合、似ている部分を持つからといって直ちに片方は不要ということはできないことになる


何らかの社会制度が、違う出発点から発展した結果、収斂して同じような機能を営むようになった場合、人々はよく混乱する

つまり、両者の制度が互いにサービスを拡張するにつれて、本質的に何が違うのか次第にわからなくなってくる。

すると、往々にしてどちらかだけでいいのではないか、または統一して欲しいという声が出てくる。

しかし、上のように収斂進化はどっちも自然的または社会的に淘汰されなかった結果、どっちの種類も併存しているものである

そうであるならば、どっちかは不要という発想で考える「統一」の議論は、相当慎重な検討を要するともいえるかもしれない。




ところが、上の論理は、収斂進化の結果として、似ているのはあくまで全体の一部である場合の話である。
001.jpg

だからこそ、類似した点の他にそれぞれの特徴があるといえるのである。

言い換えれば、同じような特徴を持つ2つ以上のものが、類似する特徴以外に、「異なる点もあること」を前提にしている

したがって、もし2つの事柄が異なる出発点から発展した結果、全く同じまたはほとんど同じ機能を営むようになった場合には、もはや事柄としての出発点が異なることにこだわる必要はなくなると言わざるを得ない。
002.jpg

そのようなことは、収斂進化が自然界で起こる場合にはほぼ皆無である。

似た種でも、遺伝子配列があまり一致しないという話は、しばしば聞く

生物の設計図である遺伝子が違うならば、「異なる特徴」はなくならない、なくなったことは未だ嘗て有った試しがない。

しかし、人為的に作られたものの場合には、遺伝子ほど詳細な設計図はない。

たとえば社会制度はたいてい何か1点の問題点を中心に周縁をちょっと整える程度でできあがる簡単なものである。

その結果、いくつかの点が一致すると、全てが一致してしまうということもありえる。

すると、各人・各団体・各機関・各社・各国が作り出した社会制度の場合には、ときどき全く同じものとなる可能性がある。

例えば、人為的に作られた教訓として、西洋と、東洋で発祥の経緯は違えど、全く同じ意味になった諺が存在する。

悪銭身につかず= ill got, ill spent
終わりよければ全てよし= All is well that ends well
十人十色= Many men, many minds
取らぬ狸の皮算用= Don't count your chicken before they are hatched
百聞は一見にしかず= Seeing is believing




さて、このように、収斂進化の結果には、2つあった。

あくまで異なる特徴を持つ2つとして残る場合と、ほとんどそれぞれの種の特徴を残さなくなる場合である。

前話で挙げたコンビニ(小型ドラッグストア等も含まれるようである)と、100円ショップ系統は、上の2つの場合のいずれに該当するか

そもそも物品の販売という点において一致しているこの2つは、その売り方の方針で差別化を図ったに過ぎない。

そうであれば、完全一致までに係る手数は少ない。

私は、後者、つまり、それぞれの種の特徴を残さなくなる方ではないかと感じている。
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#144 No title
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#145 Re: No title
> 名無しの紳士様
ありがとうございます(^・∀・^)ノ

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