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風見鶏の寝言088 ver.1.1

信仰を問う」



例1
ある夜、街中を歩いていたら、警察官が職務質問をしてきて、その中で「あなたは神を信じる人ですか」と詰問した場合



一般に、国やその組織が、人の思想を打ち明けるよう強いることは許されない

なぜ許されないか、それは日本の憲法が絶対ダメだと言っているからである。

上の例1の場合、問いただしているのは警察官であって、公務員であり、まさに国の組織のために働く者である

人が「神を信じるか否か」は、人が宗教や宗教観についてどのような考え・思想を抱いているかを端的に表している

それを国の者が話すように強いるものであるから、失礼か否かという問題を超越して、法的に許されない

つまり、許される余地はないし、答えたくない者は明確に拒絶できる

例2
民間の大企業が、採用面接で「神を信じますか」と聞き出す場合



例1は、憲法が直々に禁止していたが、憲法が禁止しているのは「国」が市民の信仰を暴こうとする行為である

このため、行為者が、国ではなく単なる民間企業がならば、よっっっっぽど非常識でない限り、禁止されてはいない。

例2の民間企業が、採用面接で信仰心を問いただすことは一定の常識の範囲内では可能である。

とはいえ、それは「聞くこと」が可能というだけであり、聞かれた方が拒絶することはできる

つまり、入社希望者は、選ぶことができる。

答えるか否かは、本人が答えたいか否か次第であり、ゆがんだ偏見のある企業だと見捨てることも可能である

余談ながら、例2は、今から約50年前に実際に似たようなことをした元財閥の某有名グループ傘下の企業があった


例3
私人と私人が知り合い、その会話の中で、「あなたは神を信じますか」と聞いたとき



この場合は、聞いているのは、国でもなければ、ふんぞり返った会社社長でもない

知り合いどうしの会話の一環である。

もちろん、憲法は個人間の会話を禁止してはいない

つまり、聞くことは可能であり、答えるか否かも自由である。

ただ、聞くことが法的に可能でも、それが道徳的・倫理的に無礼となるならば、現実には尋ねることは憚られることになる。

そこで、答えるか否かとは別に、尋ねることが失礼か否か考えなければならない。

失礼だという主張としては、

「神を信じるか否か」は個人の行動の根源に関わるから、むやみに聞いてはならない。それはプライバシーであり、つまり、知られたくないことである


というかもしれない。

失礼ではないという主張としては、

神を信じる者は、正しいと信じて(神の存在を確信して)信仰しているのであり、信仰の深さ(敬虔さ)は信じる者の誇りであるから、聞かれれば堂々と答える


というかもしれない。


どっちの意見がより合理的だろうか??



第一に、例3の質問をされた方が「神を信じる者」である場合はどうか

過去の歴史では特定の宗教が恣意的に権力者によって弾圧されたことがあったが、今の時代にはそういう迫害は滅多にない

知られても迫害を受けない世の中では、神の存在を確信している者が、知られたくないと思う理由はあるのか?

むしろ、信じる者は、神を信じない者を「救われない可哀想な人々」と捉える

それらの者は、信じる者からすれば、むしろ救いの手をさしのべる対象とされる場合もある

そういう発想は、歴史上、某キリスト教会派が地球の裏側まで航海して布教活動した時代に顕著に見られた

つまり、神の存在を確信しているならば、知られたくないという考え方にはなりにくいらしい



第二に、例3の質問をした方が「神を信じる者」だった場合はどうか

それならば、例3の質問は「神を信じる者」の布教活動である

何ら不思議ではないし、失礼でもないであろう。

同じ質問が、同じ状況下にあるとき、質問する人自身が神を信じるか否かで結論が左右されるのは合理的か?

質問をする者が「神を信じる者」だと失礼ではない

ならば、質問をする者が「神を信じない者」だと、常に失礼になるのか。

これを常に失礼だと言い切る説得力はないと思われる


失礼だと思う人が全くいないとは言えないにせよ、原則として一般的に失礼とも言えないのではないか。

そうだとすれば、結局、例3は、案外広く世の中でなされている会話なのかもしれない

※なお、ここでは「神を信じる者」には、「神を信じていることにしている者」は含まない
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